半音の引力を認めると調性音楽は全て説明できるという話
お疲れ様です! いきくんです。
先ほどのニコ生で良いことを言ったので、備忘録的にサラッと書いておきます。
メジャーコードはなぜ明るい?
メジャーコードはなぜ明るくて、マイナーコードはなぜ暗いのか。
物理に基づく考え方で「調和している、していない」は説明できますが、そもそも僕らがそれを「明るい」「暗い」と感じる理由にはなっていません。
ということで、そこのところを音響心理学の観点から仮説を立てて説明している論文を紹介する放送でした。
半音の引力の肯定
さて、先ほどの話はメジャーやマイナーという「コード」に関する疑問でした。
次は、そのコードを用いた音楽の組み立てられ方に目を向けてみましょう。
何かを学ぶ際、「なぜ?」を突き詰めることはとても大切ですね。
音楽のしくみを勉強するうえで、「じゃあそれはなぜ?」を繰り返していくと、最終的にはいわゆる音楽理論で説明できる範囲内と外の境界線にたどり着きます。
その境界線はどこにあるのかというと、「半音の引力を肯定するかどうか」ではないでしょうか。
僕らは当前、「半音の動き」に解決感や進行感を認めています。
ただ、このこと自体に「なぜ?」を突き付ける場合、ここから先は音楽理論の外の、心理学や、「人間の感覚」の経験的な歴史なんかの領域に踏み込む必要があるでしょう。
(2音の高低に対する反応の統計とか、それと物理的根拠との関連性なんかの研究が実際にされているはずです。)
一方、ではそこに関してはいったん「あるがまま」を受け入れて、「半音の引力を肯定」した場合、調性音楽は全て音楽理論の範囲内で説明できる、そうなるべくしてなっています。
そしてこの場合、理論は感性に対する「後付け」なのかどうかを考える必要はありません。なぜなら「半音の引力さえ肯定」すれば、理論はおのずとして「ある」ものだからです。
(もちろんひとつひとつの「用語」は後付けです。「理屈」の段階と「用語」は区別すると考えやすいです。理屈に対してラベルを付けたものが用語ですからね。)
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